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デクスター

いや、映画じゃないけど。

 デクスター、箱買いしました。
 1枚目だけTSUTAYAで借りてみて、その後やっぱり買っちゃったのね。
 殺人鬼が主人公の科学捜査班もの。
 アメリカ版デスノートとのうたい文句があったけど、ちょっと違うかも。
 デクスターはその殺人鬼の名前。普段はCSIで血痕捜査のエキスパートとして働いてる。
 彼が殺すのは再犯率が高く、上手く方の編み目を抜けて罰を免れてきた殺人犯たち。たいていが快楽殺人者であり、主人公のお仲間状態。
 主人公は自分の殺人衝動を抑えきれないがためにあえて殺す相手をそう言う人に限るというルールにして妙な正義を貫いているわけで。
 そこに別のシリアルキラー(冷凍校キラー)が絡んできて、ファーストシーズンを通して戦うことに。

 通しで観てみて、4枚のDVDがきっちり話を納めてあってよかったのです。
 大筋に置いてある冷凍車キラーのことも、デクスターとのやりとりも、すべてすっきり。

 心情的には腐女子が喜びそうな設定というかネタもあり。なんだかデクスターと冷凍車キラーがちょっとかわいそうになりました。切なさもあります。
 詳しいこと書くとネタバレになるのでナンですが。
 セカンドシーズンも買ったけど、まだ観てないので何とも言えなくて。
 何となくファーストでしっかり区切りがついてると言えばついてるから微妙。
 いや、デクスターが殺人を続けられるかどうかはセカンドの方にかかってくるから、それはそれなんでしょうけど。
 冷凍車キラーが美味しかったので、セカンドがそれを越えられるかどうかですよね。

 ええと、とにかく、えぐいの平気な腐女子は半額の時にでも借りてみてください。結構しっかりした作りですので。
 好きといってはまずいようなジャンルのドラマだけど、私は好き。主人公は殺人鬼なので、素敵とは思わないけどね。

46億年の恋

松田龍平、安藤政明の日本映画。
もちろんホモネタ。
ついでに、のっけから薔薇族映画かと思うような始まり方をする。
どこかの南の島の慣習が、少年が大人になるための儀式は父親以外の尊敬できる男を指名し、その男の精を飲むという……。
フェラの画面は出てこないが、半裸の男が踊ってるイメージ画面とか、何だかヤバいぞこれって感じで。
 別にエロじゃないんだけど、薔薇族って感じなのね。
 で、場面一転、とある刑務所における殺人事件と、その真犯人を名乗るとてもじゃないが犯人じゃないだろう?な男、周辺の怪しい人物たちの様子とか、二段返しで刑事が調べ、追いつめていく。
 殺されるのが安藤。殺したと主張するのが松田。
 二人は妙に仲良くて。
 でも、噂では安藤扮する香島(うろ覚え)は、別の少年をアンコにしてたらしい。松田は、「何故僕にしないの?」と思っちゃってて。
 憧れが高じて、とにかく何の役にでも立ちたいとの一審のようだ。
 
全編通して何だか逝っちゃってるな~と思えるけど、その分ピュアな思いも存在してる。特に刑務所長と安藤のやりとりは絶品なり。
 
 色々イメージ画像って感じの場面展開があるので、何となく舞台ものって感じもするつくり。
 テーマは大まじめだし、結構重たい話だと思うんだが、まあ、腐女子なら一回くらい観てみてくれたまい。
 別に退屈はしないと思う。好みは別れるだろうけど。
 ……嫌いな人は退屈かな?


 

兵隊やくざ

腐女子に……と言うよりは、お尻ふぇちなホモの方々におすすめか。腐女子にはちょっと勘弁とか言われちゃうかなぁ?
 とにかく、男のお尻がこれでもかと言うほど羅列される。
 でも全然エロじゃない。健康的な映画である。
 もちろん、肉体的なゲイムービーでもない。
 でも、何となく、今観てみるとそこはかとなくゲイな気分に。
 白黒の、昔の映画だから、もしもゲイ色を盛り込むとしても間接的にしかできなかった時代だし。そうして映画を作ってきたと淀川おじさんも生前言ってたし。
 勝新太郎も田村高広も、若くて。
 特に田村さんは、さすがハンサム俳優兄弟の長兄だけある。年をめいてからは味のある俳優って感じだったけどね。
 勝新太郎さんは、なんともかわいらしい感じで、お尻もむっちり丸くて。内容とは関係なく楽しめた。
 内容自体は、こねたが面白いというか。
 全体は、もしかしたら退屈に思う人もいるかもしれない。
 久しぶりに観ると、何とも構成すら新鮮に見えるから不思議。

ふと思い出してみると、過去に観た日本映画も、途中で異様にホモ臭いやりとりが組み込まれていたなあと思い出す。
 別に恋愛沙汰ではなく。
 男同士のやりとりとして、奇妙。ふつうしないよねって言うようなネタがね。あるのよ。
 とある映画では、二谷秀明と宍戸錠が、しばかれた状態で鼻がかゆくなったから掻いてくれと鼻を擦り合わせてみたり。日常では考えられないでしょ。
 腐女子の私でも、アレはイヤーンな感じだったなぁ。
 これに比べれば、兵隊やくざにおける田村さんの勝新に対する執着なんて乙女な純愛って感じ。
 

ブロークバックマウンテン

発売日には届いていたのに、日曜にやっと見た。
何故って、ここのところ税務署に来られたり、レセとか大阪行きとかいろいろあって。頭にえてたんだもの。
 そういうときに、映画観ても集中出来ないし。
 折角買った映画はしっかり観ないと。
 で。
 何か、タイプは「藍宇」だな。
 かたっぽが比較的積極的なゲイで、もうかたっぽは誘われて目覚めちゃったクローゼットゲイ?バイかも。
 他に誰もいない山の中で羊番しながら一夏過ごす二人……
 うっかりかたっぽがその気になったらそのままエッチになだれ込んでしまって……
 ある意味、できあがり方は刑務所の中で出来るカップルにも似てる。
 ただ、それが、下界に戻っても心の奥の一番柔らかいところにお互いが住み着いたままという苦しい状態が続いたために、何年経っても恋愛し続けてたわけだ。友情と勘違いと言うかごまかして。でもさ、友情だけならエッチしないっしょ。エッチした時点で、友情の枠にはめようってのが間違ってるよね。
 お互いを思いつつ、奥さん貰ったり、色々あって、結局周りを傷つけて。
 でも、その恋を終わることも出来なくて。
 確かに切ないし、長きにわたって愛をはぐくむ姿は美しいかも知れないけど。
 クローゼットゲイのイニスの方がもっとちゃんとに自分の思いと向き合ったらもっと幸せになれたんだろうねっていう話なので。
 なんだか素直に泣けなかった。
 だって、頭に浮かぶのは「自業自得」という言葉だけ。
 とても美しい映画だし、人間ドラマとして好きなんだけど、感想としてはちょっと……残ねーんと言う感じ?
 昔の作品「司祭」でも、ゲイカップルの設定が心理的に似てる気がした。
 ゲイとして自由に生きる男と隠れゲイ……そういう組み合わせは結構お互いに傷つけちゃうものだよね。
 ああ、同級生もそうだった……

ちなみに思い出のブロークバックマウンテンは既に神聖化されお互いの帰りたい場所になってて。
 誰でもそういうのを持ったほうが良いようなことを監督が言ってたけど。
 確かに美しい思い出としてならそれも有りだが、私は過去の良いときばかり振り返るより前を見て欲しいと思うのね。

とにかく最後まで集中して見れる色々考えさせる力を持った作品なのは確か。
 

トーチソングトリロジー

今度パルコ劇場で女形役者の篠井さんがアーノルド役をやる。
てことで、チケット買えるかなとネットに繋いだら、チケットよりもDVDの方が検索に引っかかって。主人公役の俳優の自伝まで行かないけど、自分が入っちゃってる作品だって言うし。そっちの方が本元に近いので、チケットかうの諦めてDVD買った。芝居は生もの。映画はずっと手許に残る。値段も雲泥の差。てことで。貧乏人は手軽な方を選んだのだった。

 タイトルは失恋歌にちなむ三つの物語……ってか。
 昔、日本では鹿賀丈史さんと西岡徳馬さんでやった舞台があったとか。それ、見たかったなぁ。
 ゲイのアーノルドの、失恋遍歴……とでもいうのかな。
 バイのエドと別れて、ちょっと恋に臆病になったアーノルドを熱心に口説いた若きアラン。でも、アランは殺されちゃって……
 ゲイの生活を描いた感動作って奴。
 ちなみに、アーノルドのお母さんも出てくるけど、この人は息子がゲイだと公言してはばからないことに怒りを感じてる認めない派の親。
 当然会えばケンカ。でも、根底には愛が……無い分けない。
 
 とりあえず、DVD化が最近のようなので、古い映画だけど、これからレンタルに登場するのでは。
 てわけで、まだ触れたことのない腐女子のお嬢さん方は要チェックなり。

 ちなみにブロークバックマウンテンは今月22日発売の筈だ。
 こっちも要チェックなり。

コメント一覧

yamada URL (09/17 21:00) 編集・削除

龍樹のブログに感想書いてみた……龍樹として。
バカなことしてる気もするが、なんとなくなりきって書くと自分じゃ言えない事書けたりするね。

トランスアメリカ

公式ページはここhttp://www.transamerica-movie.jp/

まだ見てないけど、先ほどレズビアンサイトの情報メールを貰って。
ちょっと見たいかなと思った。
昔男だったニューハーフ・ブリーは、これからきっぱり性転換しようと思ってる。そこに、父親を捜すトビーが現れ……。自分が父親だとは名乗れず一緒に父親探しの旅に出るハメに……。
 この、大陸横断の旅が、タイトルになった「トランスアメリカ」……
 はたして結末はどうなるのかな?

 今年はつい色々忙しくしてたら、ゲイ&レズビアン映画祭の情報もまったくゲットせずに気づいたら終わってた。
 (つまりいつもは情報メールを読まないわけ。なんとなく登録したままだけど、このサイトにも一、二年寄ってないから)
 ウーン、今年はどんな映画やってたんだろう。
 今更映画祭のサイト見に行って悔しがるのもナニだし……
 どうせ毎年行きたいな~とか思いながら仕事休めずにあきらめちゃうんだよな。

 ああ、あと、今年は三年ぶりにパレードやるんだってね。
 見に行ったこともないし、参加したこともないけど。

Jの悲劇

ええと、ホモのストーカーに遭っちゃうノンケの恐怖……な映画。
なので、楽しくはないかもしれないが、ホモ題材なのでここ分類。

大学で生物学だか心理学だかを教えるジョーは、付き合ってる彼女にプロポーズするために目の玉飛び出るほど高いシャンパンと指輪を用意してピクニックに出かける。これからシャンパン開けて乾杯だ。そしたら、指輪を出してプロポーズだ……というときに、気球の事故が。
 じいさんは外にとばされ、中には孫の少年が。
 彼を助けようとその場に居合わせた男達が必死に気球をとどめようとするのだが、突風が吹き、気球は飛ばされてしまう。
 一緒に浮き上がってしまった男達は一人ずつ力つきて落下。
 最後に残った男はかなりな高度になっていたせいで即死亡。
 それが、主人公のトラウマになる。
 で、ストーカーとの出会いもそこで。
 一人の氏を悼む信心深い男に同情を込めてほほえみかけただけで、誘っておいてもてあそばれたといわれてしまうのだ。
 ノンケの主人公は最初、彼につきまとわれても理由が分からない。
 ストーカーは、主人公に愛を語って欲しかったようだ。
 アイコンタクトだけではなく、ちゃんと誘って欲しいと。
 精神的に追いつめられていく主人公は、婚約者からも背を向けられて……

ストーカーものとしては、本当にありきたりな話。
ただ、これが、同性愛者のストーカーで、相手がノンケだったところがちょっと違うのかな。
 つきまとわれる理由からして、異性だったらすぐ分かる内容も、通じないのだから。
 まあ、ゲイの人が男口説くときに使われる理屈やら台詞やらが満載で、主人公より先に見てる方がホモだと分かる。
 
 うわー、やだな、怖いな、ストーカーって……と、素直に思える映画だ。
 でもこれをホモフォビアな人が見たら、よけいな偏見抱きそうで嫌だなぁとか思った。
 何故か父が途中から参加。じーっと観てた。
 ホモのストーカー、おもろいんか?
「あんたならどうする?」
「ありえないから」
 じゃなくて。父の場合、「しかりつける」なんだよね。
 だから、ストーカーは、そんなことしたら、「ああ、本気で俺のこと心配してる。愛されてるなぁ」とか思っちゃうはずなんだよ。
 なので、父にストーカーが現れないことを祈る。
 だって、もしそんなことになったら邪魔な私と母は殺されちゃうもの。
(この辺の理屈も、良くあるけど、本当にそうなりやすいだろうなとは思う) 
ちなみにJ。気球から落ちて死んだ男も、ストーカーも、主人公もJから始まる名前。
 で、実際誰の悲劇か?やっぱ死んだ男かな。

  
 

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