発売日には届いていたのに、日曜にやっと見た。
何故って、ここのところ税務署に来られたり、レセとか大阪行きとかいろいろあって。頭にえてたんだもの。
そういうときに、映画観ても集中出来ないし。
折角買った映画はしっかり観ないと。
で。
何か、タイプは「藍宇」だな。
かたっぽが比較的積極的なゲイで、もうかたっぽは誘われて目覚めちゃったクローゼットゲイ?バイかも。
他に誰もいない山の中で羊番しながら一夏過ごす二人……
うっかりかたっぽがその気になったらそのままエッチになだれ込んでしまって……
ある意味、できあがり方は刑務所の中で出来るカップルにも似てる。
ただ、それが、下界に戻っても心の奥の一番柔らかいところにお互いが住み着いたままという苦しい状態が続いたために、何年経っても恋愛し続けてたわけだ。友情と勘違いと言うかごまかして。でもさ、友情だけならエッチしないっしょ。エッチした時点で、友情の枠にはめようってのが間違ってるよね。
お互いを思いつつ、奥さん貰ったり、色々あって、結局周りを傷つけて。
でも、その恋を終わることも出来なくて。
確かに切ないし、長きにわたって愛をはぐくむ姿は美しいかも知れないけど。
クローゼットゲイのイニスの方がもっとちゃんとに自分の思いと向き合ったらもっと幸せになれたんだろうねっていう話なので。
なんだか素直に泣けなかった。
だって、頭に浮かぶのは「自業自得」という言葉だけ。
とても美しい映画だし、人間ドラマとして好きなんだけど、感想としてはちょっと……残ねーんと言う感じ?
昔の作品「司祭」でも、ゲイカップルの設定が心理的に似てる気がした。
ゲイとして自由に生きる男と隠れゲイ……そういう組み合わせは結構お互いに傷つけちゃうものだよね。
ああ、同級生もそうだった……
ちなみに思い出のブロークバックマウンテンは既に神聖化されお互いの帰りたい場所になってて。
誰でもそういうのを持ったほうが良いようなことを監督が言ってたけど。
確かに美しい思い出としてならそれも有りだが、私は過去の良いときばかり振り返るより前を見て欲しいと思うのね。
とにかく最後まで集中して見れる色々考えさせる力を持った作品なのは確か。