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マダムと奇人と殺人と

フランス映画。
一応サスペンス。
女子画学生ばかりが腕を切り落とされた状態の死体で見つかる。
これを捜査する刑事やら、関わりを持った人やらが、小さな居酒屋兼宿屋「突然死」を中心に錯綜する不思議な映画。
 一応タイトルのマダムはオカマのマダムエドゥアルド。
 「突然死」に住んで掃除婦をしている。
 そこに、昔別れた女性が産み落とした娘が訪ねてきて……
 オカマである自分を悩みつつ対面するのだが……
 
登場人物は全員癖がある人たち。
捜査警視はマザコン。部下の刑事は破壊魔。秘書は仕事まったくやる気無しの上に妙なおしゃれ好き。
 死体に惚れて可愛がるハンサムな墓の管理人青年とか。
 それぞれの人々のドラマが皮肉なタッチで描かれ、最後はホロリとマダムの父親心を見せる。
 
 一応殺人事件ものだけど、どっちかと言えば人間模様のドラマな気がする。
 犯人の動機なんてどうでも良いような。
 まあ、きわもの映画というか、たまにはこういうのもイイかなって感じ。

トランスアメリカ

公式ページはここhttp://www.transamerica-movie.jp/

まだ見てないけど、先ほどレズビアンサイトの情報メールを貰って。
ちょっと見たいかなと思った。
昔男だったニューハーフ・ブリーは、これからきっぱり性転換しようと思ってる。そこに、父親を捜すトビーが現れ……。自分が父親だとは名乗れず一緒に父親探しの旅に出るハメに……。
 この、大陸横断の旅が、タイトルになった「トランスアメリカ」……
 はたして結末はどうなるのかな?

 今年はつい色々忙しくしてたら、ゲイ&レズビアン映画祭の情報もまったくゲットせずに気づいたら終わってた。
 (つまりいつもは情報メールを読まないわけ。なんとなく登録したままだけど、このサイトにも一、二年寄ってないから)
 ウーン、今年はどんな映画やってたんだろう。
 今更映画祭のサイト見に行って悔しがるのもナニだし……
 どうせ毎年行きたいな~とか思いながら仕事休めずにあきらめちゃうんだよな。

 ああ、あと、今年は三年ぶりにパレードやるんだってね。
 見に行ったこともないし、参加したこともないけど。

エレクトラ

全然期待しないで見た。
微妙。
デアデビルの死んだ彼女が暗殺者として蘇ったという設定。
でもさ。
デアデビルの彼の事は全然思い出しもしないのね。
子供の頃のトラウマのみ。
これ、繋がってるというのはちょっと無理有り?
どうでもいいか。
 主役の女性はこれのために綺麗に身体作りをしてるんだが、腰の辺りの肉はちょっとやだ。
 着てる衣装のせいだろうか。
 子役の女の子は動きも綺麗で、可愛かった。
 若さに負けちゃったってか。ちょっと寂しい。
 特殊効果とかは綺麗だったので、嫌いじゃないけど。
 話は、さすがに借り手がすぐ減っちゃっただけのことはある。
 何がどうというのでもないんだが、見せ方が甘いのか、詰めが甘いのか。ちょっと勿体ない。

 ……それよりも今日のインパクトは、お腹周りの肉が、リンパの流れの悪い老廃物滞積によるものと言う、テレビの内容。
 うわー。私のお腹って、老廃物?
 開脚は100度くらいは出来るけど、ストレッチしてないとすぐ硬くなるし。
 歩きは比較的まっすぐになる様に気をつけてるけど、足りないのかも。
 運動……全然足りない。
 リンパマッサージか……ウーン……上手くできる自信なし。
 とりあえず、今日も斜面に立つ。

Jの悲劇

ええと、ホモのストーカーに遭っちゃうノンケの恐怖……な映画。
なので、楽しくはないかもしれないが、ホモ題材なのでここ分類。

大学で生物学だか心理学だかを教えるジョーは、付き合ってる彼女にプロポーズするために目の玉飛び出るほど高いシャンパンと指輪を用意してピクニックに出かける。これからシャンパン開けて乾杯だ。そしたら、指輪を出してプロポーズだ……というときに、気球の事故が。
 じいさんは外にとばされ、中には孫の少年が。
 彼を助けようとその場に居合わせた男達が必死に気球をとどめようとするのだが、突風が吹き、気球は飛ばされてしまう。
 一緒に浮き上がってしまった男達は一人ずつ力つきて落下。
 最後に残った男はかなりな高度になっていたせいで即死亡。
 それが、主人公のトラウマになる。
 で、ストーカーとの出会いもそこで。
 一人の氏を悼む信心深い男に同情を込めてほほえみかけただけで、誘っておいてもてあそばれたといわれてしまうのだ。
 ノンケの主人公は最初、彼につきまとわれても理由が分からない。
 ストーカーは、主人公に愛を語って欲しかったようだ。
 アイコンタクトだけではなく、ちゃんと誘って欲しいと。
 精神的に追いつめられていく主人公は、婚約者からも背を向けられて……

ストーカーものとしては、本当にありきたりな話。
ただ、これが、同性愛者のストーカーで、相手がノンケだったところがちょっと違うのかな。
 つきまとわれる理由からして、異性だったらすぐ分かる内容も、通じないのだから。
 まあ、ゲイの人が男口説くときに使われる理屈やら台詞やらが満載で、主人公より先に見てる方がホモだと分かる。
 
 うわー、やだな、怖いな、ストーカーって……と、素直に思える映画だ。
 でもこれをホモフォビアな人が見たら、よけいな偏見抱きそうで嫌だなぁとか思った。
 何故か父が途中から参加。じーっと観てた。
 ホモのストーカー、おもろいんか?
「あんたならどうする?」
「ありえないから」
 じゃなくて。父の場合、「しかりつける」なんだよね。
 だから、ストーカーは、そんなことしたら、「ああ、本気で俺のこと心配してる。愛されてるなぁ」とか思っちゃうはずなんだよ。
 なので、父にストーカーが現れないことを祈る。
 だって、もしそんなことになったら邪魔な私と母は殺されちゃうもの。
(この辺の理屈も、良くあるけど、本当にそうなりやすいだろうなとは思う) 
ちなみにJ。気球から落ちて死んだ男も、ストーカーも、主人公もJから始まる名前。
 で、実際誰の悲劇か?やっぱ死んだ男かな。

  
 

ホステージ

過去に人質を助けられ なかった交渉人が主人公。
その時のトラウマで、交渉人ではなく地方の警察署長のポストに就く。
ところが、その街のお金持ち、スミス家に強盗が入り込み、立てこもってしまった。
この日、スミス氏はだいじなデータをクライアントに渡す予定があり、それは犯罪絡みで。
強盗犯に頭を殴られ、データを渡すどころか生死の狭間に置かれてしまったのだ。
クライアント側は焦る。それがないととっても困るので、主人公が過去に最高の交渉人だったことに目をつけ妻子を人質にとってデータのディスクを持ち出させようとするのだが……。

 犯人役は街の不良少年兄弟と、最近連むようになった謎の男マース。
 最初はスミス家の車を盗みたいだけだったのに、マースが立ち寄った 警察官を殺したことからどんどん大事になっていく。
 このマース、実はとっても問題のある青年で……。

 人質を取られた主人公、現在人質のスミス家の姉弟、仲間の暴挙に焦りまくる兄弟……
 いろんな人がどんどん追いつめられていく。
 この中で秀逸なのは、マース役。
 悲しくて冷たくて怖い男を好演していた。
 この人の演技だけで作品の質が割り増された気がする。

 作品自体は、あまり意外性は期待できないもので。
 緊迫感はあるけど、先は見える。
 でも、ドラマ性は充分なので、借りて損はないと思うけど……。

one point 0

近未来SFホラー?
あるアパートに住むプログラマー。現在の仕事はアンチウィルスコードの作成。
 彼の元に謎の小包が届く。
 中を開けても空っぽ。
 それが、何度も届くのだ。
 ふと気づけば牛乳アレルギーなのに毎日大量に牛乳を飲む自分が居た……

 箱の中身は、無いように見えてあったのだ。

 このアパートの住人、なんとなく妖しい人ばかり。
 世界観が近未来とは思えない普通の小汚い街だけど、スーパーマーケットとかだけは変に小ぎれいでかえって不気味。
 少しずつ何か変だと感じて追いつめ得られていく主人公だが、最後には誰を信じて良いかもわからなくなる。
 そして結末は……
 
オチを言ったらこれからみたいと思ってた人はつまらんだろう。
ちょっと何度か見直さないと解らないところもあった。ふとよそ見して見落とすと判らなくなるというか。まあ大筋は解るけど、ちょっと気になるのね。付録のトレイラーでは、不条理SFとか言ってたけど、不条理?かな?こう言うの、有りだと思うんだよね。怖いけど。
 実際もうずっと前にサブリミナル広告なんてものもあったし。
 自分が本当にその商品を良いと思って買ってるのか分からなくなる感じが怖いね。
 もちろん、人も死ぬし、不気味な人々も出てくる。
 全体にさび付いた暗い画像なイメージなので、雰囲気は出てる。
 ちょっと微妙な怖さの映画。
 はたしてこれをヒットととるか、うんこととるかは観た人次第かも。
 私は……ヒットまでは言い難いけど、まあ観て損したとは思わない。

プリズン・ブレイク

映画じゃなくて、連ドラだけど。
それも、DVDで借りてる。
一巻から三巻が、11日に貸し出し開始になり、即日借りてきた。

内容は、冤罪のために死刑が確定して一ヶ月後に処刑がせまっている兄を、自分まで同じムショに入って脱獄させようと企てる主人公の話。
 これが、なかなかハンサムで頭が良くて、基本的には正義漢。
 元々ムショの改築に携わった建築家なので、図面を体中にタトウして、乗り込んだ。
 少しずつ協力者を増やし、兄とも渡りをつけて……
 なのだが、彼の生意気さが気に入らない看守とか、囚人とかに邪魔されたりして、なかなか計画が進まない。
 タイムリミットは一ヶ月。
 しかも兄を陥れたのは、被害者副大統領の弟の、周辺人物らしく、シークレットサービスの男達をガンガン使うほどの有力者。
 ちょっとでも有効な証言が得られそうになると対象人物は殺されてしまう。もちろん、兄も弟も狙われている。
 ……てわけで、3巻まではまだまだ紆余曲折中。
 緊迫感があって、ダラダラ続く訳のない期間限定のサスペンス。
 これなら安心して借り始められるよね。
 あたし的にはちょっとホモ要素あると嬉しいのだが、兄も弟もノーマル。でも、弟は『かわいこちゃーん』と呼ばれてたりもする。
 ムショ内におつとめの医者は知事のお嬢様で、ちょっと弟とイイ感じである。
 これから助けてハッテンするのでは。

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