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マダムと奇人と殺人と

フランス映画。
一応サスペンス。
女子画学生ばかりが腕を切り落とされた状態の死体で見つかる。
これを捜査する刑事やら、関わりを持った人やらが、小さな居酒屋兼宿屋「突然死」を中心に錯綜する不思議な映画。
 一応タイトルのマダムはオカマのマダムエドゥアルド。
 「突然死」に住んで掃除婦をしている。
 そこに、昔別れた女性が産み落とした娘が訪ねてきて……
 オカマである自分を悩みつつ対面するのだが……
 
登場人物は全員癖がある人たち。
捜査警視はマザコン。部下の刑事は破壊魔。秘書は仕事まったくやる気無しの上に妙なおしゃれ好き。
 死体に惚れて可愛がるハンサムな墓の管理人青年とか。
 それぞれの人々のドラマが皮肉なタッチで描かれ、最後はホロリとマダムの父親心を見せる。
 
 一応殺人事件ものだけど、どっちかと言えば人間模様のドラマな気がする。
 犯人の動機なんてどうでも良いような。
 まあ、きわもの映画というか、たまにはこういうのもイイかなって感じ。

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