ええと、ホモのストーカーに遭っちゃうノンケの恐怖……な映画。
なので、楽しくはないかもしれないが、ホモ題材なのでここ分類。
大学で生物学だか心理学だかを教えるジョーは、付き合ってる彼女にプロポーズするために目の玉飛び出るほど高いシャンパンと指輪を用意してピクニックに出かける。これからシャンパン開けて乾杯だ。そしたら、指輪を出してプロポーズだ……というときに、気球の事故が。
じいさんは外にとばされ、中には孫の少年が。
彼を助けようとその場に居合わせた男達が必死に気球をとどめようとするのだが、突風が吹き、気球は飛ばされてしまう。
一緒に浮き上がってしまった男達は一人ずつ力つきて落下。
最後に残った男はかなりな高度になっていたせいで即死亡。
それが、主人公のトラウマになる。
で、ストーカーとの出会いもそこで。
一人の氏を悼む信心深い男に同情を込めてほほえみかけただけで、誘っておいてもてあそばれたといわれてしまうのだ。
ノンケの主人公は最初、彼につきまとわれても理由が分からない。
ストーカーは、主人公に愛を語って欲しかったようだ。
アイコンタクトだけではなく、ちゃんと誘って欲しいと。
精神的に追いつめられていく主人公は、婚約者からも背を向けられて……
ストーカーものとしては、本当にありきたりな話。
ただ、これが、同性愛者のストーカーで、相手がノンケだったところがちょっと違うのかな。
つきまとわれる理由からして、異性だったらすぐ分かる内容も、通じないのだから。
まあ、ゲイの人が男口説くときに使われる理屈やら台詞やらが満載で、主人公より先に見てる方がホモだと分かる。
うわー、やだな、怖いな、ストーカーって……と、素直に思える映画だ。
でもこれをホモフォビアな人が見たら、よけいな偏見抱きそうで嫌だなぁとか思った。
何故か父が途中から参加。じーっと観てた。
ホモのストーカー、おもろいんか?
「あんたならどうする?」
「ありえないから」
じゃなくて。父の場合、「しかりつける」なんだよね。
だから、ストーカーは、そんなことしたら、「ああ、本気で俺のこと心配してる。愛されてるなぁ」とか思っちゃうはずなんだよ。
なので、父にストーカーが現れないことを祈る。
だって、もしそんなことになったら邪魔な私と母は殺されちゃうもの。
(この辺の理屈も、良くあるけど、本当にそうなりやすいだろうなとは思う)
ちなみにJ。気球から落ちて死んだ男も、ストーカーも、主人公もJから始まる名前。
で、実際誰の悲劇か?やっぱ死んだ男かな。